映画「UDON」に想う

UDON プレミアム・エディション
ポニーキャニオン (2007/03/07)
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テレビつけたら「UDON」やってたから観てた。
讃岐生まれだから、物心ついたときには普通に「うどん」食べてたし面白くないかな?と思って
DVD借りて観たりもしてなかったんよね。
観た事のある風景やうどん屋製麺所なんかのカットには内心嬉しく思ったが、
宇高連絡船のうどんの話にはやられた。
宇高連絡船のうどんって取り立てて旨くはないんやけど、連絡船乗ったら絶対に食べてた。
乗り込んで港離れると直ぐに食べにいったように思う。
四国から京都に出てくる時にはまだ瀬戸大橋がなかったから、そん時も食べてた。
そう言えば瀬戸大橋出来てからも、車で帰る時は「与島」で電車んときは「高松駅」でうどん食べてる。
映画のなかでは「ソウル・フード」って言われてるけど、そんなに大げさなもんではないんよね。
晩御飯で5人家族やのに「うどん玉」20個もかってくるお袋も凄いし、食べてしまう家族も変かもしれんけど、
どこにいってもそんな感じやったから、本人はなんとも思ってへんかったし。
田舎でいてる時は日本全国そうなんやって思ってた。
「うどんブーム」がなかったら、讃岐人の何割かは未だにそう思ってたかもしれん。
それを知る事が幸せなんか?しらんまま「うどん」食べ続けるんが幸せなんかは分からんな。


僕が一番食べてた「うどん」屋は有名でもない、その地域の住民だけを相手に商売してる店で
うどんブームにも乗ることなく相変わらず昔と同じ味で雰囲気で、今は二代目かな?
同級生の実家やから、その子で三代目。今修行中というとこやな。
実家で食べる時のうどん玉もその店のやから、一体何玉ほど食べてるんやろ?
子供ん時なんて週に2〜3回は食べてたように思う。
中学んときも放課後、帰りにうどん食べて夕飯もうどんって何回もあったなぁ。それでも食べるんやけど。


ブームも下火になって、残念がってる店と落ち着いてホッとしてる店とあると思うけど
今も昔と変わらんと地道にやってる店が一番旨いんやと思う。
生まれ育った近所の味が多分一番身体に合ってるんやろな。
最近はネットで取り寄せも出来るから、うちの冷凍庫にも有名な店の生麺が入ってるけど
やっぱり讃岐で食べるんが一番旨いわ。醤油や煮干取り寄せても同じ味にはならん。


映画の話に戻るけど、歳と友に脆くなるのか?
死んだ親父さんとの下りでは涙が・・・
うちの親父も10年ほど前になくなってるから、なんか色々と反省してみたり。
人間てホンマにあほな生き物やな、生きてる時に気が付けば少しは分かりあえたのにねぇ。
失ってから大事なことが分かって、それも時間とともに大事になって行くんやし。

色々と思わせてもらった映画でした。